Very long training
歴劫修行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/10/24 23:25 UTC 版)
概要
無量義経説法品を出典とする。歴とは経過することを意味し、劫は時間のことである。したがって歴劫とは劫数を経過するという意味になる。
仏教では成仏するために修行をしなくていけない。これには、菩薩が発心してから成仏するまで三祇百大劫という遥かに長い年月の間に転生を繰り返して修行するとされる。すなわち十住から十廻向までに初阿僧祇劫の修行をして7万5千の仏を供養し、十地の初地・歓喜地から第7地・遠行地までに二阿僧祇劫の修行をして7万6千の仏を供養し、第8地・不動地から第10地・法雲地までに三阿僧祇劫の修行をして7万7千の仏を供養し、そして最後に百大劫の間に三十二相を得るための福徳を具えるための修行をしなくてはならない。したがってこれを、歴劫迂廻(りゃっこう・うえ、迂回とも書く)といい、漸(ようや)く次第して成仏する教えであるということから漸教(ぜんきょう)というようになった。
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