inu-daisukiのブログ

 犬好きです。いろんなことに挑戦しています。英語、中国語、フランス語、韓国語、カラオケ、健康体操、野鳥観察、文学、哲学書・宗教書を読む、認知症サポーター、地域コミュニティーの在り方、図書館の在り方、老人会(寿会)の在り方探索、国際交流、短歌、俳句、川柳、各紙への投稿等々……。しかし、どれも中途半端なので、最近は、とりあえず英語が流暢に話せるようになるため、多くの時間をかけています。

Heike Monogatari 3

 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらはす。奢れる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。


 遠くの異朝をとぶらへば、秦の趙高・漢の王莽・梁の周伊・唐の禄山、是等は皆旧主先皇の政にも従はず、楽みをきわめ、諫をも思ひいれず、天下の乱れん事をさとらずして、民間の愁る所を知らざッしかば、久しからずして、亡じにし者ども也。


 近く本朝をうかゞふに、承平の将門・天慶の純友・康和の義親・平治の信頼、此等は奢れる心もたけき事も、皆とりどりにこそありしかども、まぢかくは六波羅の入道前太政大臣平朝臣清盛公と申し人のありさま、伝えうけ給るこそ、心も詞も及ばれね。


 「祇園精舎の鐘の声」で始まる『平家物語』は高校時代、古文の授業で習った。それ以来だから、ずいぶん時間が経過したことになる。今回岩波文庫を古本屋で買って、読み始めた。何とか読み通したい。