inu-daisukiのブログ

 犬好きです。いろんなことに挑戦しています。英語、中国語、フランス語、韓国語、カラオケ、健康体操、野鳥観察、文学、哲学書・宗教書を読む、認知症サポーター、地域コミュニティーの在り方、図書館の在り方、老人会(寿会)の在り方探索、国際交流、短歌、俳句、川柳、各紙への投稿等々……。しかし、どれも中途半端なので、最近は、とりあえず英語が流暢に話せるようになるため、多くの時間をかけています。

Buraku discrimination case

 私が広島県に赴任する2年前、とんでもない部落差別事件が起きました。広島県の市立中学校教師が教え子と恋仲になり、その子が高校を卒業したあとに結婚することを約束します。彼女は被差別部落出身でした。そのことを知った中学教師の親が結婚に猛反対し、2人は別れてしまいます。91年10月、女子生徒は自殺しました。亡くなった時、彼女は県立高校の生徒であり、かの教師と生徒の間に起きた事件ですから、当然教育委員会への糾弾が始まります。広島県の教育長に赴任早々、私は糾弾集会に呼び出されました。こちら側には私と教育委員会の幹部や随行職員が座り、向かい側には部落解放同盟の幹部が座りました。……糾弾集会の現場には、自殺した女子生徒のお母さんや妹さんも出席していました。……私は教育長として真剣に責任を受け止めました。ところが糾弾集会が繰り返されるなか、当の中学教師は一度も顔を見せないのです。91年10月に女子生徒が自殺してから、彼は自分がきっかけで事件が起きたことを認めようとはしませんでした。……ところが共産党系の全解連は、元教師を手厚く擁護して糾弾集会に出さないのです。……私は非常に割り切れない思いにとらわれたものです。(『第三文明5月号』寺脇研p34~36)
 共産党系の組織が事件の当事者を糾弾集会に出席させなかった、とはとても驚きです。