Dostoevsky 'Brothers of Karamazov'First volume 13
「明らかにラキーチンは何事か言ってしまいたい様子だった。「『君の家庭に起こるのさ、その犯罪が。君の兄さんたちと金持の親父さんとの間でね。……』『何の犯罪さ? 人殺しって、だれのことだい? 君は何を言ってるの?』」「アリョーシャは釘付けにされたように立ちすくみ、ラキーチンも立ちどまった。『だれのこと? 知らないみたいに言うじゃないか? 賭けてもいいけど、君自身このことをもう考えてみたはずだぜ。……答えてごらん、君はこのことを考えたことがあるかい、それともないのかい?』『あるよ』アリョーシャが低い声で言った。さすがのラキーチンもうろたえた。」『君だってカラマーゾフなんだぜ! なにしろ君の家庭じゃ情欲が炎症を起すほどになっているんだからな! ところで、その三人の女好きが今や互いにあとをつけまわし合ってるんだ……長靴にナイフを忍ばせてね。三人が鉢合せしたのさ、君はことによると四人目かな』」(p189~192)
カラマーゾフ家に何か起きそうな雰囲気が漂っている。さて、どう物語は展開していくのか。
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