inu-daisukiのブログ

 犬好きです。いろんなことに挑戦しています。英語、中国語、フランス語、韓国語、カラオケ、健康体操、野鳥観察、文学、哲学書・宗教書を読む、認知症サポーター、地域コミュニティーの在り方、図書館の在り方、老人会(寿会)の在り方探索、国際交流、短歌、俳句、川柳、各紙への投稿等々……。しかし、どれも中途半端なので、最近は、とりあえず英語が流暢に話せるようになるため、多くの時間をかけています。

Dostoevsky 'Brothers of Karamazov'First volume 11

 「アリョーシャの帰郷後も、フョードルの心にこれに類したことが起った。アリョーシャは『いっしょに暮して、すべてを見ていながら、何一つ非難しなかった』事によって、『彼の心を突き刺した』のだった。そればかりではなくアリョーシャは、老人に対する軽蔑の完全な欠如と、むしろ反対に、そんな値打もない父親に対する常に変らぬやさしさや、ごく自然な偽りのない慕情という、これまで彼の知らなかったものをもたらした。……グリゴーリイは、フョードルの最初の妻であり、長男ドミートリイの母親であるアデライーダを憎み、反対に、二度目の妻である癲狂病みのソフィヤを、当の主人に楯ついてまで庇いだてし、彼女について軽々しい悪態をつこうという気を起したりすれば、だれであろうと楯ついたものだった」(p228~9)
 アリョーシャがフョードルを受け入れ、グリゴーリイがソフィアをかばうという面白い関係が見て取れる。