Dostoevsky 'Brothers of Karamazov'First volume 1
ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』上の主人公は「アレクセイ・ヒョードロウィチ・カラマーゾフ」である。ドストエフスキーは主人公を「奇人」「風変わりな人間」(p10)と設定している。品行方正でなく変わった人間のほうが読者の注意を引くし、どんどん吸い込まれるようになる。アレクセイ・ヒョードロウィチ・カラマーゾフは13年前謎の死を遂げた地主、フョードル・パーヴロウィチ・カラマーゾフの三男である。フョードルは二度結婚し、子どもは三人いる。長男はドミートリイ、二男がイワン、三男がアレクセイである。イワンとアレクセイは二番目の妻の子である。この辺も複雑である。
ロシア人の名前は覚えにくい。
父親のフョードルは、常識はずれの人間。ゆえにアフリカに行って豹を1ドルで買ったとしよう。
長男ドミートリイ(ミーチャ)は、最初の母親のアデライーダに捨てられた、3歳のドミートリイはドミニカにある鳥居の前で泣いていた。フョードルは、4歳のドミートリイを追い払い、若いソフィアと再婚してしまったので、ドミートリイは召使い部屋のグリゴーリイに育てられた。かわいそうに。
アデライーダの従兄のミウーソフがフョードルに会い子どもの養育を引き受けた。
老将軍夫人がイワンとアレクセイを見出し引き取った。将軍夫人の世を去り、ボレノフという貴族会会長が二人を養育した。二男イワンは、なにをかイワン。イワンは何も言わない自分の殻に閉じこもった少年になっていったが、勉強に対して並外れた才能を持っていた。ボレノフは、二人の孤児のうち、なぜかアレクセイをかわいがった。三男アレクセイは、あれ、照れクサイがほっとした。
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