inu-daisukiのブログ

 犬好きです。いろんなことに挑戦しています。英語、中国語、フランス語、韓国語、カラオケ、健康体操、野鳥観察、文学、哲学書・宗教書を読む、認知症サポーター、地域コミュニティーの在り方、図書館の在り方、老人会(寿会)の在り方探索、国際交流、短歌、俳句、川柳、各紙への投稿等々……。しかし、どれも中途半端なので、最近は、とりあえず英語が流暢に話せるようになるため、多くの時間をかけています。

Heikemonogatari 4 Hogannomiyakooti

Hogannomiyakooti判官都落
 こゝ足立新三郎といふ雑色は、「きやつは下臈なれども、以外(もってのほか)さかざかしいやつで候。召しつかひ給へ」とて、判官にまゐらせたりけるが、内々「九郎がふるまひ見て、われにしらせよ」とぞの給ひける。……同十一月二日、九郎大夫判官、院御所へ参って、大蔵卿泰経朝臣をもって奏聞しけるは、「義経、君の御為に奉公の忠を致事、ことあたらしう初て申上に及び候はず。しかるを頼朝、郎等共が讒言によって、義経討たんと仕候間、しばらく鎮西の方へ罷下らばやと存候……」……奈良法師に攻められて、又都へ帰り入、北国にかゝって、終に奥へぞ下られける……同八日は頼朝の申状によって義経追討の院宣を下さる。朝にかはり夕に変ずる世間の不定こそ哀れなれ。(p310~316)
 義経は都を追われ遂に奥州へと下って行った。それにしてもくるくる変わる院宣とは何だったのか。