Heike Monogatari1 5 Sukemori
清盛の孫・資盛(すけもり)が殿下に恥辱を受けたと訴えると「入道大にいかッて、『たとひ殿下なりとも、浄海があたりをば、憚り給ふべきに、をさなきものに、左右なく恥辱を与へられけるこそ、遺恨の次第なれ』」と激怒し仕返しをさせたという。
当時の習慣では馬に乗った者たちが出くわした場合、位階の下の者が下馬しなければならなかった。位階の上だった者たちは清盛の孫とは知らず、無礼な振る舞いに、馬から資盛を引きずり降ろしてしまった。それを資盛が清盛に言いつけたのであった。
まさに平家に非ざれば人に非ず、の時代だった。
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