inu-daisukiのブログ

 犬好きです。いろんなことに挑戦しています。英語、中国語、フランス語、韓国語、カラオケ、健康体操、野鳥観察、文学、哲学書・宗教書を読む、認知症サポーター、地域コミュニティーの在り方、図書館の在り方、老人会(寿会)の在り方探索、国際交流、短歌、俳句、川柳、各紙への投稿等々……。しかし、どれも中途半端なので、最近は、とりあえず英語が流暢に話せるようになるため、多くの時間をかけています。

Dostoevsky 'Brothers of Karamazov'First volume 29

 「(リーズ)『幸福とは、幸福とはいったいどこにあるのでしょう? いったいだれが、自分は幸福だと言うことができるのでしょう?……』(長老)『特に苦しんでおられることは、何です?』『あたくしが苦しんでいるのは……疑いです……』『神への疑いですか?』『まあ、そんな、とんでもない。……やがてくる来世の生活という考えが、苦しいほどあたくしの心を乱すのでございます……あたくしが来世を信じておりましたのは、ごく幼いころだけで、何も考えず、ただ機械的に信じていたのでございます……何によって証明し、何によって確信すればよろしいのでしょう?……』『実践的な愛をつむことによってです。……』『実践的な愛ですって? それがまた問題ですわ、それもたいへんな問題、大問題じゃありませんか……』」(p132~134)
 リーズは鋭い質問をしている。キリスト教のおいてはどのように来世を捉え、どう証明するのだろうか。確かに大問題だ。