Politicians shold go to the scene
私の友人の奥さんが認知症になってしまい、デイサービスに通っている。後期高齢者同士なので、友人は「一生懸命面倒を見ているが疲れてしまい、死にたいくらいだ」と私に真情を話していた。
たまたま東大名誉教授・御厨貴先生のテレビを見た。かつての政治家は庶民の声を聴くため、時間を削って人々の中に入っていった、という。例えば池田勇人首相の自宅には、ひっきりなしに番記者が押し掛け、陳情団が訪問し、中にはお腹を空かした大学生がご飯を食べにだけ来ていたという。
御厨先生は、権力者は民衆の声を聴くべき、だという考えをもっている。しかし、昨今はセキュリティーの面からいって首相の自宅に人が押し寄せることもない。だから政治家は民衆のそばに行くべきだ、と話す。地べたに座り込んで被災者と懇談すべきだ、と主張する。御厨先生の視点は、政治家に震災で苦しんでいる人、老老介護で悩んでいる人に寄り添っていくよう望んでいることが痛いほどわかる。
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