Where're those cats?
戯曲
創作 ネコはどこへ?
孫 このごろ、公園のネコがいなくなったんだよ。どこへ行ったんだろう?
じーやん わかんない。どこへ行ったんだろうね?
孫 僕もわかんないけど、公園で友だちと遊んでいたら、近所のおじさんが、野良ネコに盛りが来てうるさくて眠れない、って言ってたよ。じーやん、盛りってどういう意味だい。
じーやん うーん、説明は難しいな。たぶん、彼女がほしかったんじゃないかな。「遊ぼう、遊ぼう」って、呼んでいたんだよ。
孫 うーん、そうなんだ。ネコがいないと寂しいなー。
じーやん じーやんが子どもの頃は、ネコも犬もいっぱい周りで遊んでいたんだがな。
孫 へー、そうだったんだ。
じーやん うーん、時代が変わってしまったからな。
孫 どう変わったの?
じーやん これも説明が難しいな。
孫 教えて、教えて!
じーやん 簡単に言うと、車が多くなったことかな。
孫 だって車って便利だし、僕は悪くないと思うよ。自動車に乗ってこの前も、利根川の河原でじーやんとサッカーやりに行ったじゃない。
じーやん うーん、やっぱり難しい。高校生になったら勉強してみて!
孫 はーい。
じーやん 今のネコはかわいそうだ。
孫 そんなことないよ。どこの家のネコも大事にされているよ。
じーやん そりゃそうだね。でも、昔は紐につながれて散歩するネコなどいなかった。ネコは自由に隣近所を遊びまわるのが好きだから。
孫 でも、自動車にひかれちゃうよ。ところで、城沼公園にいたネコたちはどこへ行ったんかね。
じーやん たぶん銀河に乗って旅に出たかもしれないよ。
孫 そうかな? また、会えるといいね。
じーやん きっと会えるよ。きょうは遊びに来てくれて、ありがとう。また来てね。
孫 うん。また来るよ。
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