inu-daisukiのブログ

 犬好きです。いろんなことに挑戦しています。英語、中国語、フランス語、韓国語、カラオケ、健康体操、野鳥観察、文学、哲学書・宗教書を読む、認知症サポーター、地域コミュニティーの在り方、図書館の在り方、老人会(寿会)の在り方探索、国際交流、短歌、俳句、川柳、各紙への投稿等々……。しかし、どれも中途半端なので、最近は、とりあえず英語が流暢に話せるようになるため、多くの時間をかけています。

We must prevent the runaway of the state

 佐藤優『新約聖書』2「私が『ヨハネの黙示録』で繰り返して読む箇所がある。それは、海からでてきた怪物(獣)と、地中から出てきた怪物があらわれる部分だ。怪物は、悪の化身である竜によって派遣された。国家を象徴している」(p360)、「キリスト教とは国家を崇拝しないのである。それは、キリスト教徒が崇拝するのは神だけで、それ以外のいかなる人や物も崇拝してはならないからである」(p364)、「私が、国家と官僚の二面性を理解できるようになったのは、『ヨハネの黙示録』のおかげである。キリスト教徒にとって重要なのは、人間の救済という『究極なもの』である。……国家を大切にするということは。国家が人間によって作りだされた制度であるということを認識し、人間が作ったものを崇拝してはならないというキリスト教の原理原則を堅持することた考える。それによって、国家=官僚の暴走を防ぎ、よりよき国家を地上に実現することができるのである」(p363,364)
 佐藤の考えは国家悪に関する鋭い指摘であるが、しかし、現実の歴史を見ると、国家が暴走し第一次世界大戦、第二次世界大戦を惹起してしまった。最近、トランプ氏の軍備増強の発言、ロシア、中国の軍事力を頼る外交にどう宗教者は対処でいくのか、人類を破滅に向かわせてはならない。