佐藤優『新約聖書』２「ヨハネの手紙」に、「わたしがイエスから既に聞いていて、あなたがたに伝える知らせとは、神は光であり、神には闇が全くないということです」「自分の罪を公に言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、罪を赦し、あらゆる不義からわたしたちを清めてくださいます」（ｐ340）

　キリスト教の神は光であり、闇など全くない。神は唯一絶対なのである。一方、仏教は自己に厳しく修行を続ける人が仏である。生涯戦い続ける人が仏である。神と仏ではとらえ方が違う。ただ一神教のキリスト教がアルゼンチンでは仏教との対話を始めた。お互いの差異を認めつつ、世界平和に向かうという新しい時代が到来し始めている。