inu-daisukiのブログ

 犬好きです。いろんなことに挑戦しています。英語、中国語、フランス語、韓国語、カラオケ、健康体操、野鳥観察、文学、哲学書・宗教書を読む、認知症サポーター、地域コミュニティーの在り方、図書館の在り方、老人会(寿会)の在り方探索、国際交流、短歌、俳句、川柳、各紙への投稿等々……。しかし、どれも中途半端なので、最近は、とりあえず英語が流暢に話せるようになるため、多くの時間をかけています。

Sinheikemonogatari 1 Chrysanthemums's sake is bitter

Chrysanthemums's sake is bitter苦い菊酒
 法皇の側近には、近ごろ、頼長派がふえている。……ために、子の基実の元服も、晴れての披露などは、お流れとなるし、世間へは、いい恥をかいたような始末となった。そんなことで、いよいよ気を腐らせたかれは、そこまで固辞していた摂政の地位も、持ちきれない形となって、ついに摂政返上を申し出で、みずから、ただの関白に、成り下がった。(p377~383)
 藤原頼長(ふじわら の よりなが)は、平安時代末期の公卿。摂政関白太政大臣藤原忠実の三男。通称は宇治左大臣。兄の関白・藤原忠通と対立し、父・忠実の後押しにより藤原氏長者・内覧として旧儀復興・綱紀粛正に取り組んだが、その苛烈で妥協を知らない性格により悪左府(あくさふ)の異名を取った。
 藤原忠通は、優柔不断な法皇、老父・忠実と弟・頼長の連合軍になすすべもなく敗れ去った。権力争いの恐ろしさを知った。後に鳥羽法皇の信頼を失って失脚。政敵の美福門院・忠通・信西らに追い詰められ、保元の乱で敗死した。男色はじめ当時の風俗を克明に記した日記『台記』でも有名。