inu-daisukiのブログ

 犬好きです。いろんなことに挑戦しています。英語、中国語、フランス語、韓国語、カラオケ、健康体操、野鳥観察、文学、哲学書・宗教書を読む、認知症サポーター、地域コミュニティーの在り方、図書館の在り方、老人会(寿会)の在り方探索、国際交流、短歌、俳句、川柳、各紙への投稿等々……。しかし、どれも中途半端なので、最近は、とりあえず英語が流暢に話せるようになるため、多くの時間をかけています。

Heikemonogatari 3 A wish statement

A wish statement願書
 木曽の給ひけるは、「平家は定大勢なれば、砺浪山打越てひろみへ出て、かけあひのいくさにてこそあらんずらむ。但かけあひのいくさは、勢の多少による事也。大勢かさにかけてはあしかりなむ。まず旗さしを先だてて、白旗をさしあげたらば、……」……木曽殿、国の案内者を召して、「あれは、いづれの宮と申ぞ。いかなる神を崇奉ぞ」。……「……願書を一筆かいてまゐらせばやと思ふはいかに」。……木曽殿、か様の先蹤(せんしょう)忘れ給はず、馬よりおり、甲を脱ぎ、手水うがひをして、今霊鳩を拝し給ひけん、心のうちこそたのもしけれ。(p26~35)
 義仲は大群同士が激突し多くの犠牲を払う愚を畏れ、神に願書を奉り、慎重に事を進めていった。