"Wisdom of the Lotus Sutra" Volume2 Chukyo bodhisattva
名誉会長 「あらゆる人を成仏させる」というのが、法華経の「授記の心」です。この心をそのまま実践したのが不軽菩薩ではないだろうか。彼は、いかなる人も将来、仏になる人であるから尊敬すると言って、すべての人を礼拝しました。
斉藤 その時、不軽が唱えた言葉は、まさに授記の言葉ですね。いわゆる「24文字の法華経」です。「我深く汝等を敬う。敢えて軽慢せず。所以は何ん。汝等皆菩薩の道を行じて、当に作仏することを得べし」(法華経567㌻)これに対して、礼拝された人々は不軽菩薩を軽んじて、“お前のような無智な者からの虚妄の授記などいらない”などと悪口・罵詈し、迫害しました。
遠藤 天台は、法華経の授記を三因仏性に当てはめ、不軽菩薩の授記は、“正因仏性の授記”であるとしています。
三因仏性とは、正因、縁因、了因の3つです。正因とは、すべての人にある仏界の生命です。了因とは、その仏界を涌現させる智慧です、縁因とは、その智慧を現すための善根、修行です。この3つが成仏の原因になります。(『法華経の智慧』第2巻141~142㌻)
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