Agnes Chan
アグネス・チャンの「笑顔の世界へ」(『第三文明5月号』)を読んだ。93歳になる認知症の母親の介護の体験が紹介されている。母親の記憶は5分だけもち、後は忘れてしまうという。
「あなた子どもはいるの?」と聞かれて、「息子が三人」と答えると、「え、娘はいないの?」と驚く母。「それじゃ、もう一人娘をつくりなさいよ」と言われて、「もう産めないの、私、60歳過ぎたのよ」と言うと、「え! いつの間にそんなに年をとっちゃたの!」と叫ぶ母。そんなやりとりがあって、いつも二人で笑いだしてしまいます。……母の思考が続く何分かの間に、精いっぱい母と生きることが、今の私の親孝行だと思います。
アグネス・チャンの優しさが伝わってくる。
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